こんにちは。田中です。

学習効率を高めるためには、学校での授業の取り組み方は大変重要です。

特に授業の板書を取るノートは大切で、家庭学習の際、その日の授業内容を振り返ったり、試験前のテスト勉強の際、うまくまとめられていなければ、勉強に対するモチベーションすらなくなってしまう事もあるでしょう。

そこで今回は効率の良いノートの取り方として「コーネル式ノート」をご紹介したいと思います。

コーネル式ノートについて

ここではコーネル式ノートというノート術についてご紹介します。

コーネル式ノートは、アメリカのコーネル大学の学生のために、1989年に考案されたノート術です。

コーネル式ノートは、特徴のあるノートのレイアウトと、学習効率を上げる6つの手順から成り立っています。

このノート術は近年になり、様々な教育関係者が注目したことにより、各教育現場で普及してきています。

コーネル式ノートの取り方

コーネル式ノートでは、1枚のノートを、「データ(date)」、「ノート(Notes)」、「キュー(Cues)」、「サマリー(Summary)」の4つの領域に分割し記録します。

ノーネル式ノート

コーネル式ノート活用の手順

1.記録する
授業の内容は「ノート(Notes)」欄に記録する。

授業中の先生の発言や板書全てを記録する必要はなく、不必要な内容は省いて、できるだけ簡潔に記録します。

また、記号などを用いて文字の量を軽くすると良いでしょう。

余白は大きめに取り、追加情報を書き込めるスペースを作ります。

そうする事で、不完全だったり不明な部分を、授業後の復習で補う事ができます。

2. 質疑と要約を書く
毎日家に帰ってから、「ノート(Notes)」欄の内容がクイズの答えになるように、「キュー(Cues)」欄に、自分自身への質問や疑問点を書きます。

また、「ノート(Notes)」欄を要約し、要約されたキーワードを、再度読み返した時のアイディアの”Cue(ヒント)”となるようにします。

3. 暗唱する
授業内容を学習・暗記するために、暗唱します。

毎日の家庭学習の際、「ノート(Notes)」欄を隠して、「キュー(Cues)」欄だけを見ながら、質問に対する答えを自分の言葉で唱え、考えをまとめます。

4. 自問自答により考えを深める
授業内容について、次のように自問自答する事により、他の知識との関連を模索して学習を深めます。

今回習ったことは①これまで自分が持っていた知識とどのように関連しているのか?

②どう応用できるだろうか? ③何が重要なのだろうか? など。

5. 復習する
学習したことを忘れないために、ノートを見返して復習し、自問自答を繰り返します。

学習効果を高めるためには、テスト直前に復習するのではなく、毎晩あるいは毎週といった定期的に暗唱や復習をおこないます。

6. 要点を繰り返す
授業がない週末には、「サマリー(Summary)」欄に、「ノート(Notes)」欄のに書いてあることをまとめます。

ここでは、「ノート(Notes)」の最も大切な部分を記入します。

また、覚えなければならないポイントを自分自身の言葉で記録し直す事が重要です。

テスト直前に、「サマリー(Summary)」欄を読み返し、学んだ事のおさらいをします。

コーネル式ノートを活用しよう

以上のように、コーネル式ノートによって、今まで頭に入らなかった授業も、きちんと整理され記憶に定着しやすくなります。

また、授業後に毎日復習をする習慣を身に付ける事ができます。

ノートの取り方や活用の仕方がわからない生徒にとって、知って損ではない知識です。

早速、日々の学習に取り入れてみることをお勧めします。きっと思わぬ成果が出ることでしょう!